平成30年特(わ)第1799号 第3回 12月7日 傍聴してきました(2)裁判の開始からうどんが主食まで

13:22入場開始
13:28被告人入廷
13:29裁判開始

開始早々検察の提出した資料を弁護人が見ていないというやり取りがありました。
弁護人「いつ出しました」
検察官「前から出していましたよ」
弁護人「そうですか。はい」

弁護側から提出した弁2,3,4という資料の3,4を検察が証拠として採用することを拒否。
理由は「提出趣旨が分からない。疑義が存在しない(本件と関係ない)」と言う物で、裁判官も同意しました。
弁3,4が何か分かりませんが、証拠として採用されませんでした。
被害者のツイートの時間が16:30であり、事件発生の前なので被害者が書いたものではないと言うような内容だったような。
裁判官「立証できますか?」
弁護人「それは出来ません」
「でしたらいいです」と言いながら提出しようとした弁護人が、「ですから受け取れません」と言う裁判官に制止されるところから開始です。

 

ですので弁2と言う資料についての被告人証言を行ったようです。
弁護人「いつAさんを知ったのですか?」
被告人「H23.9の中頃です」
弁護人「ファンレターはいつから出していましたか?」
被告人「H23.1からH25.11まで、ファンレターを送るなと言われるまで」
弁護人「どのぐらいの頻度で送っていましたか?」
被告人「1日1回、A4で8枚ほどです」
弁護人「長文は迷惑になると思っていましたか?」
被告人「誹謗中傷でなければ迷惑になるとは思わない」
弁護人「SNSでAさんを誹謗中傷した事はありますか?」
被告人「ありません」
弁護人「自分の言う通りにしろと言うような事は書き込みましたか?」
被告人「ありません」
弁護人「こうした方がいいと言った提案は書き込みましたか?」
被告人「それはあります」
弁護人「厳しく提案をした事はありますか?」
被告人「あります」
弁護人「それが誹謗中傷に当るとは思いませんでしたか?」
被告人「悪口では無いので思いません」
弁護人「Aさんのファンに対して誹謗中傷をした事はありますか?」
被告人「あります」
弁護人「誹謗中傷を行った理由はなんですか?」
被告人「1人は今もファンで、警備会社の事業部長で、私に対する嫌がらせをしたからです。もう1人は元ファンで、生誕祭の主催者だったのですが生誕祭の参加費用1万円を支払った途端に脱退させられたからです」
弁護人「理由はあったと言う事ですね。Aさんの母について、いない方がいいと言う趣旨の書き込みを行いましたね」
被告人「反省しています」
弁護人「なぜそのような書き込みをしたのですか?」
被告人「当時、うどんが主食と仲良くしている事が問題だと思いました」
弁護人「うどんが主食はいわゆるハンドルネームですが、うどんが主食とAさんの母親との関係は?」
被告人「Aさんがまだ15才なので、Aさん本人ではなく、母親の責任だと思ったからです」
弁護人「うどんが主食と仲がいいのがなぜ問題なのですか?」
被告人「その秋に文春で食べログなどの問題が書かれたような問題のある人物だったからです」
弁護人「うどんが主食を知ったきっかけは?」
被告人「Twitterで私にAさんと親密であると知らせる人がいたからです」
弁護人「なぜそんな事をしたと思いますか?」
被告人「おそらく私をストーカーにしたくて、ジェラシーを起こさせようとしたと思います」
弁護人「あなたを陥れようとしたのは誰だと思いますか?」
被告人「警察だと思っています」
弁護人「なぜそう思うのですか?」
被告人「警察が家に来た時に、すぐに私のブログのコメントに私の住所が書き込まれました。そんな事が出来るのは警察しかいないと考えます」
弁護人「警察があなたを陥れようとしている。それについては後で質問します」

平成30年特(わ)第1799号 第3回 12月7日 傍聴してきました(1)入廷まで

12月7日(金曜日)
平成30年特(わ)第1799号
第2回は会社のシフトの関係で休めなかったもので。
今回はちゃんと休暇が取れたうえに昼からの開始でメトロの通勤ラッシュと無縁、
かつ金曜日なので連休になるという有難い日程でした。

傍聴券37枚に対し50人超、
当選番号でもっとも大きい番号が51だったので51人とすれば当選確率72%。
ちょっと会社を休んで抽選うけるのをためらう数字になってきました。

今回は別に民事も抽選があったのですが、地裁入口に右側で交付場所2としてやっていたので、
前回通り交付場所1の入口右で前回通りの抽選でした。
当選できたので傍聴へ。
当選を確認してすぐ速足で入口へ向かう人多数でした。
前回学んだのですが、法廷前へ早く並ぶほど席が選べるんですね。
エレベーターに乗る際に順番が入れ替わるので、ギリギリに乗る方がいいのですが、これはTPO次第で。
早く並びたければ身体検査が早く終わるようにした方がいいですね。
上着を着ずに、財布を持たずに、腕時計をせずに行けば早く済みます。
衣服も金属探知機に反応しないものであれば早いですし、ポケットが少ないほど早いです。

そして入場ですが、前回学んだのは柵の前に立っている警備の方が裁判開始後もしばらく留まる事ですね。
5分ほどで移動されますが、それまでは見づらいので。

大西秀宜容疑者 平成30年特(わ)第1799号 第1回 9月13日 傍聴してきました(2)争点の確認

検察側は若い女性1人、被告側は被告人とその左右の警備2人、そして老練の弁護人1人。
裁判官も若い方が1人という面子で裁判が始まりました。
被告人は入場時には手錠をして腰縄を付けた状態で、入場後に手錠を外されました。
手錠をされた人を生で見るのは初めてで、外す時の音がリアルでした。
真っ当に生きててよかった。
裁判が始まると被告人の本人確認が行われました。
被告人本人の口から氏名、本籍、住所、職業が語られました。
個人情報を身元の確認されていない傍聴人の前で言わないといけないって刑事裁判怖いなあ。
住所は最後まで言っていましたが、おそらく今はそこに自身の住居は無いという旨の陳述をしていました。
拘留されて3ヶ月ほどでしょうか。
アパートが引き払われていてもおかしくないのでしょうが、その辺りの手続きは国選弁護人はしてくれないんでしょうね。
身の回りの世話を焼いてくれる人がいないといざという時困りますね。
その後裁判官より、本件はストーカー規制法違反についての裁判なので被害者の氏名を決して口にしない事。
呼ぶ場合はAさんと呼ぶようにとの注意がありました。

 

検察側より訂正申し立てがありました。
Aさん当時13歳に恋愛感情を抱き、それがうまくいかないので怨恨の情を抱いていた。
H30.4.28 ミュージカルの会場にAさん側の警告を無視して、チケットを売ってほしいと言ってきた。
H30.6.13 江戸川区自宅のPCを使用し、Twitterにて「Aに告ぐ。ストーカー規制法違反を捏造して訴えたことに関して、所属事務所の意思などを考慮せず、自分の意思において速やかに謝罪せよ。」と書き込んだ。
同日午後7時30分 Aさんに読ませ、これは今までなかった一線を超えるのではないかという恐怖を与えた。

 

弁護側より起訴事実に異議申し立てがありました。
恋愛感情はあったといえばあったが、怨恨の情はなかった。
またTwitterへの書き込みは自分の名誉を回復する為の物であり、恐怖を与えてはいない為、ストーカー行為ではない。

行った行為については争わず、Aの供述についてのみ争う。

 

争わない点の確認をしました。
・容疑者について、前歴前科なし
・H23にAさんのファンになり、ファンレターなどを毎日20通送り、これは普通ではないという事でAさんに届かなくなる
・H25.12.23 握手会への参加を拒否される
・Aさんの母親の殺害予告をする
・警察より警告をうける
・H30.4.28 Aさんがブログでストーカー被害を訴える
・H30.6.8 Aさんを訪問しようとし、警官に聴聞会へ呼ばれる。Twitterのアカウント名を「警視庁にてストーカー規制法違反の聴聞をされる」に変更
・IMA HALLの場所
・IMA HALLの読み方を特定する電話帳
・被疑者に対応した職員の証言
・4.28のブログの写真
・Twitterの画面
・Twitterのアカウント
・書き込んだPCの写真
・H28.6月の上申書
・H29.3月の警告の状況。ブログの画面
・H30.6月の通知
スマホの解析
・ブログの記載

 

次回は証人喚問に1時間を予定
また、本人より法廷で主張を行いたい旨を弁護人が明らかにされ、それについても次回

次回は10月25日(木曜日)同じ10時で場所は変わって426法廷

 

20分ほどで終了しました。

拍子抜けではありましたが、次回は1時間の証人喚問と言われるとまた傍聴したくなりますね。

大西秀宜容疑者 平成30年特(わ)第1799号 第1回 9月13日 傍聴してきました(1)入廷まで

9月13日(木曜日)
平成30年特(わ)第1799号
裁判の傍聴は市民の権利らしいので、有難く第1回に行ってまいりました。
東京メトロ丸ノ内線霞ヶ関駅が東京地方裁判所の最寄りです。
傍聴券交付の抽選が9時30分という事で、東京都の中心にラッシュアワーの時間帯に移動する訳で、全く休日感は無く。
早目に着いたので辺りをブラっとしたのですが、うーん隣の法務省の警備スゴいなあ。
早すぎないように9時10分になってから門を潜りました。
警備の方に傍聴したいのですがと言うと、10時でしたらあっちですと入口手前の左側を指示されました。
「1」という数字だけ大きく貼りだした箇所が。
傍聴券交付情報には1番交付所と書かれていたのはこの「1」の事でした。
それから掲示される情報が増え、被告人の名前も掲示されましたね。
法廷は429号で、傍聴席は35席でした。
9時15分から整理券が配られました。
注意点として事前にお手洗いを済ませておくよう繰り返し注意されました。
券を受け取るとそのまま入口の脇のさらに奥に整列です。
「429号法廷傍聴の受付はこちらです」という拡声器でのアナウンスはちょうど9時30分に終了し、いきなり当選番号が貼りだされました。
自分の番号がありました。
当選番号の最後が37番だったので、2人ぐらいの方が落選だったようです。
当選すると入口を横切り向かって右側の一般入場口へ。
金属探知機が2台あり、左は荷物の無い方、右は荷物のある方です。
人は金属探知機を潜り、荷物はX線でしょうか。
何事もなく入場できましたが、ここで案内はお終いです。
整理券を青い券に替えるはずなんですがどうすれば?
整理券には当選した場合、429号法廷へ9時50分までに来るように書かれているので、429号法廷を探せばいいのかなと思い、辺りを見ると429法廷とは4階の29番の法廷のようです。
南側のエレベーターに乗り4階を選びます。
降りるとすぐに当選した整理券を青い傍聴券に替える受付があり、同時に荷物の預かりもやっていました。
持ち込めるのは財布などの貴重品と筆記用具のみという事で、シャープペンと大学ノート、財布のみ持って荷物を預けます。
荷物の引換券を受け取って、持ち物チェック待ちです。
スマホや撮影録画機器は持っていませんかという裁判所に入って5回目ぐらいの同じ質問にありませんと答え、腕時計のチェックです。
スマートウィッチで引っ掛かってた人が何人かいました。
ブーツの方は脱いで、ブーツの金属探知も行っていました。
特に問題なく入場できました。
入場すると入場待機列に加わるか、待合室に入るかを選べるそうですが、待機列の前から入場して席に着くので、列に並んでいた方が前の席に座れます。
55分に入場が始まり、朝から並んで手に入れた青い券が回収されます。
席は3列だったかな?後ろでも見えにくいという事はないと思います。
入口に近い方が検察側、遠い方が被告側だとネットで読んだのですが、その通りでした。